●菅浩江氏推薦――「「錫の兵隊」のせつなさと強さ。SFならではの孤独と愛のかたち。」
【ヒューゴー賞受賞「琥珀のひとみ」収録】
遠く離れた土星の衛星タイタンに住む野蛮な宇宙人と地球人の交信を描くヒューゴー賞受賞作「琥珀のひとみ」。亜光速航行によるウラシマ効果のために孤独をかこつ宇宙船乗組員と、年をとりたくてもとれないサイボーグの切ない恋のお話「錫の兵隊」など、6編を収録した傑作短編集。序文=ベン・ボーヴァ/解説=高橋良平
●収録作品
「琥珀のひとみ」
「猫に鈴を」
「高所からの眺め」
「メディア・マン」
「水晶の船」
「錫(すず)の兵隊」
浅羽莢子
(アサバサヤコ )1953年生まれ。英米文学翻訳家。東京大学文学部卒。主な訳書にセイヤーズ『学寮祭の夜』、チャーチル『ゴミと罰』、マクラウド『納骨堂の奥に』、キャロル『死者の書』、ピーク『ゴーメンガースト』など多数。2006年歿。