バラノチシオ

薔薇の血潮〈下〉

タニス・リー
市田泉


薔薇の血潮〈下〉

ジャンル
ファンタジイ > ダーク・ファンタジイ
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:492ページ
初版:2013年7月26日

ISBN:978-4-488-58503-7
Cコード:C0197
文庫コード:F-リ-2-2

装画:浅野勝美
装幀:大野リサ


内容紹介

母でもあり、父でもあるり、そして神でもある森。〈選ばれし者〉である少年ジュンは、〈森の男〉のもとで暮らしていた。生贄として〈樹〉に捧げられる運命の少年。だが儀式が最高潮に達したとき、領主の兵士の剣が〈森の男〉を貫いた。切り倒された〈樹〉に吊るされたジュンは死にかけてはいたものの死にはせず、だが、もはやもとの少年ではなくなっていた。読む人を惑わし、迷宮じみた物語の胎内に虜にする、タニス・リーの真骨頂。訳者あとがき=市田泉


タニス・リー

1947年9月19日ロンドン生まれ。9歳にして創作を始め、1971年に児童向けファンタジーでデビュー。以来ファンタジー、SFなど多数の著作がある。代表作は英国幻想文学大賞を受賞した『死の王』をふくむ〈平たい地球〉シリーズ、〈パラディスの秘録〉など。2015年5月24日没。享年67。


市田泉

(イチダイヅミ )

1966年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家。訳書にジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』、キャロル『薪の結婚』、サマター『図書館島』、ジョイス『人生の真実』、ヴクサヴィッチ『月の部屋で会いましょう』(岸本佐知子と共訳)他多数。