スィールノムスメ

スィールの娘

マビノギオン物語2

エヴァンジェリン・ウォルトン
田村美佐子


スィールの娘

ジャンル
ファンタジイ > ファンタジイ
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:318ページ
初版:2014年6月13日

ISBN:978-4-488-57904-3
Cコード:C0197
文庫コード:F-ウ-8-2

装画:牧野鈴子
装幀:大野リサ


内容紹介

〈強き者の島〉の王ブランには三人の弟と一人の妹がいた。〈旧き民〉の習わしで王位は彼の息子ではなく、妹ブランウェンが産む息子が継ぐはずだった。だがアイルランドの上王がブランウェンに求婚したとき、ブランの心は揺れた。妹が嫁げば自分の息子が〈強き者の島〉の王位を継げるではないか。こうしてブランウェンは異国に嫁ぎ、悲劇の種は蒔かれた。世界幻想文学大賞生涯功労賞の大家が描く壮絶な悲劇。『マビノギオン』第二話。訳者あとがき=田村美佐子



エヴァンジェリン・ウォルトン

1907年、米インディアナ州生まれ。病弱だった少女時代から多くのファンタジー作家の作品を読み影響を受ける。1936年〈マビノギオン物語〉の第4話THE VIRGIN AND THE SWINEを出版。その後いくつかの作品を発表したものの沈黙していたが、1970年代初頭リン・カーターによって再発見され、〈マビノギオン物語〉第1話、第2話、第3話も世にでることになり、称賛を浴びた。そしてその生涯におけるファンタジー文学への功績を認められ、1989年世界幻想文学大賞で生涯功労賞を贈られた。1996年歿。