タイタスアウェイクス

タイタス・アウェイクス

マーヴィン・ピークメーヴ・ギルモア
井辻朱美


タイタス・アウェイクス

ジャンル
ファンタジイ > 異世界ファンタジイ
レーベル
創元推理文庫(F)
シリーズ
ゴーメンガースト三部作 4

判型:文庫判
ページ数:254ページ
初版:2014年6月20日

ISBN:978-4-488-53410-3
Cコード:C0197
文庫コード:F-ヒ-1-5

装画:浅野信二
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

●荒俣宏氏推薦──「タイタスは目覚め、探索の終結をめざし城の外へ出る。この不滅の物語自体が、作者ピークの死を越えて、最愛の妻に完成を命じたのか!」

〈ゴーメンガースト〉はもともと三部作として構想されたものではなかった。著者ピークは第四部を構想し、アイディアの断片を遺していたのだ。夫亡きあと、夫人がそれをもとに書き上げたのが本書。故郷を離れたタイタスは、さらに彷徨を重ねる。奇矯な人々に出会い、様々な出来事に遭遇するも、何処にも安住の地を見いだせず終わりなき探索を続けるタイタス。文豪ディケンズにたとえられる、幻想文学の最高峰シリーズ幻の最終刊刊行。解説=金原瑞人



マーヴィン・ピーク

1911年、父親が伝道のために渡っていた中国で生まれた。国籍はイギリス。1923年にイギリスに戻って後、美術学校で油絵とデッサンを学ぶ。1939年には絵本 Captain Slaughterboard Drops Anchor を出版。その後ルイス・キャロルの『スナーク狩り』をはじめとする数多くの幻想怪奇小説の挿絵を描いた。第二次世界大戦後、徐々に健康を悪化させたピークは、〈ゴーメンガースト〉三部作の執筆に精力を傾注。四作目のための覚書を残して1968年、病死した。


メーヴ・ギルモア

1917年生まれ。イギリスの画家、彫刻家で作家。1937年にマーヴィン・ピークと結婚。亡き夫が残したわずかな覚書をもとに〈ゴーメンガースト〉三部作の続編『タイタス・アウェイクス』を執筆。1983年歿。『タイタス・アウェイクス』は夫人亡きあと刊行された。