筆記試験は零点ながら、竜との対峙(たいじ)で入団を勝ち取ったリョウ。しかし、初等教育も受けていなかったため小等学舎から学び直す羽目に。一方レオは驚異的な記憶力と知識で入団を果たすが、血を見るのが苦手で医者としては前途多難。リョウは熱を見るヤポネ人の視力を武器に、レオと共に幾つもの症例に挑む。だがカランバスの竜には最期の時が迫っていた。異世界本医療ファンタジイ。著者あとがき=庵野ゆき
庵野ゆき
(アンノユキ )徳島県生まれのフォトグラファーと、愛知県生まれの医師の共同ペンネーム。2019年『水使いの森』(応募時のタイトルは『門のある島』)で第4回創元ファンタジイ新人賞優秀賞を受賞。