拳銃を持って押し入ってきた男は、なぜ人質に“憎みあう三人の男”の物語を聞かせるのか? 意外な真相が光る「二人の男、一挺の銃」、殺人事件が起きたコーヒーハウスで、ツケをチャラにするため犯人探しを引き受けた詩人が、探偵として謎解きを繰り広げる黒い蘭中編賞受賞作「赤い封筒」。正統派推理短編や私立探偵小説等、短編の名手によるバラエティ豊かな9編をお贈りします。まえがき、自作解説「著者よりひとこと」=ロバート・ロプレスティ/編訳者あとがき=高山真由美
「ローズヴィルのピザショップ」
「残酷」
「列車の通り道」
「共犯」
「クロウの教訓」
「消防士を撃つ」
「二人の男、一挺の銃」
「宇宙の中心(センター・オブ・ザ・ユニバース)」
「赤い封筒」
ロバート・ロプレスティ
アメリカ、ニュージャージー州生まれ。ワシントン州で図書館に勤務する傍ら、主に短編を発表している。《エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン》や《アルフレッド・ヒッチコックス・ミステリ・マガジン》などに六十を超える短編が掲載されてきたベテラン作家で、優秀な短編に贈られるデリンジャー賞を二度受賞。長編はSuch a Killing CrimeとGreenfellas、ほかにノンフィクションも上梓している。