若くして寡婦となったジェーンは、叔母の付き添いでカイロのメナハウス・ホテルに滞在していた。だが客室で若い女性客が殺害され、第一発見者となったジェーンは、地元警察から疑われる羽目になってしまう。疑いを晴らすべく真犯人を見つけようと奔走するが、さらに死体が増えて……。アガサ賞最優秀デビュー長編賞受賞、エジプトの高級ホテルを舞台にした、旅情溢れるミステリ。訳者あとがき=山田順子
エリカ・ルース・ノイバウアー
11年間を軍隊で、2年間を警察官として、その後1年間を高校の英語教師として過ごしたのち作家となる。デビュー作『メナハウス・ホテルの殺人』でアガサ賞の最優秀デビュー長編賞を受賞、以降『ウェッジフィールド館の殺人』、『豪華客船オリンピック号の殺人』、Intrigue in Istanbulと、シリーズ続巻を刊行している。
山田順子
(ヤマダジュンコ )1948年福岡県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業。主な訳書に、アーモンド『肩胛骨は翼のなごり』、キング『スタンド・バイ・ミー』、クリスティ『ミス・マープル最初の事件』、リグズ『ハヤブサが守る家』、プルマン『マハラジャのルビー』など。