寝たきりの母をひとり世話する老女。この親子がかつて交わした約束とは? 皮肉な運命が待ち受ける「死ぬにはもってこいの日」、裏庭に空飛ぶ円盤が? 深夜の奇妙な電話で始まる「逞しい肩に泣きついて」、ある一家に訪れた思いも寄らぬ出来事が思いも寄らぬ感動を呼ぶ「奇跡」など、意外な結末が冴える傑作全十三編を収録。
田口俊樹
(タグチトシキ )1950年生まれ、早稲田大学第一文学部卒。英米文学翻訳家。主な訳書、D・ハメット「血の収穫」、R・マクドナルド「動く標的」、R・チャンドラー「長い別れ」、B・テラン「その犬の歩むところ」、L・ブロック「死への祈り」他多数。