FBI特別捜査官のヴィクターは、若い女性の事情聴取を始める。彼女は〈庭師〉に拉致された10名以上の女性とともに警察に保護された。滝や小川があり、蝶が飛びかう楽園のような〈ガーデン〉──完全防音で随所に監視カメラが設置され、外界から隔離された温室に、彼女たちは軟禁されていたのだ。じわじわと明かされていく、美しい地獄の全貌。一気読み必至、究極のサスペンス! 訳者あとがき=辻早苗
ドット・ハチソン
アメリカ、フロリダ出身。ボーイスカウト、手芸用品店、書店などに勤務し、2013年に『ハムレット』を題材にしたYA小説A Wounded Nameでデビュー。2016年に第二作として、大人を対象としたサスペンス『蝶のいた庭』を上梓した。2017年に続編のThe Roses of Mayを発表し、2018年には最新作のThe Summer Childrenが刊行予定である。
辻早苗
(ツジサナエ )翻訳家。大阪外国語大学英語科卒。リード『間違いと妥協からはじまる公爵との結婚』、ハチソン『蝶のいた庭』、コシマノ『サスペンス作家が殺人を邪魔するには』、ウィーヴァー『金庫破りときどきスパイ』など訳書多数。