リンショーピン郊外では山火事が全てを焼きつくしていた。愛娘トーヴェが元夫ヤンネとと共にバリに旅立ち、寂しさをこらえつつ少女たちの事件を追うモーリン。移民の若者による集団レイプ事件? 同性愛者による犯行? 次々と浮かぶ可能性に、人員不足のなか必死で捜査を進める刑事たち。だがそんな彼らの努力を嘲笑うようにまたも犠牲者が。少女たちの声はモーリンに届くのか。世界25カ国で出版、本国で150万部突破のシリーズ。訳者あとがき=久山葉子
久山葉子
(クヤマヨウコ )1975年兵庫県生まれ。神戸女学院大学文学部英文科卒業。スウェーデン在住。主な訳書にペーション『許されざる者』、マークルンド『ノーベルの遺志』、カッレントフト『冬の生贄』、ランプソス&スヴァンベリ『生き抜いた私 サダム・フセインに蹂躙され続けた30年間の告白』などがある。