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納骨堂の奥に

シャーロット・マクラウド
浅羽莢子


納骨堂の奥に

ジャンル
海外ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
セーラ・ケリング・シリーズ

判型:文庫判
ページ数:346ページ
初版:1989年3月24日

ISBN:978-4-488-24603-7
Cコード:C0197
文庫コード:M-マ-4-3

装画:久保田眞由美
装幀:藤田知子


内容紹介

ケリング家の若妻セーラは、フレデリック大伯父の葬儀に押しかけてくる人々に出す食事のことを考えながら、納骨堂の開扉に立ち会っていた。ところがようやく開いた扉の奥にあったのは、見知らぬ女性の他殺死体。数十年間埋もれていた犯罪と関わってしまったセーラは、成り行きで事件を調べることに……古都ボストンを舞台にした人気シリーズの第一弾、臨場感に溢れた傑作長編。訳者あとがき=浅羽莢子


シャーロット・マクラウド/アリサ・クレイグ

作家。1922年カナダに生まれ、51年アメリカに帰化した。ボストンの広告代理店に勤める傍ら、64年から小説を書きだす。78年に刊行した〈シャンディ教授〉シリーズの第一作『にぎやかな眠り』で人気を獲得。以後その奔放な感覚を生かして次々に作品を発表し、ユーモア・ミステリの女王と呼ばれるに至った。『納骨堂の奥に』に始まる〈セーラ・ケリング〉もののほか、アリサ・クレイグ名義でも多数の作品を執筆、そのにぎやかかつ優しい筆致で多くの読者を楽しませた。98年、アガサ賞生涯功労賞を受賞。2005年没。


浅羽莢子

(アサバサヤコ )

1953年生まれ。英米文学翻訳家。東京大学文学部卒。主な訳書にセイヤーズ『学寮祭の夜』、チャーチル『ゴミと罰』、マクラウド『納骨堂の奥に』、キャロル『死者の書』、ピーク『ゴーメンガースト』など多数。2006年歿。