カイトウニックゼンシゴト3

怪盗ニック全仕事〈3〉

エドワード・D・ホック
木村二郎


怪盗ニック全仕事〈3〉

ジャンル
海外ミステリ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:474ページ
初版:2016年6月24日

ISBN:978-4-488-20116-6
Cコード:C0197
文庫コード:M-ホ-4-15

装画:佐久間真人
装幀:中村聡


内容紹介

盗みの対象は価値のないもの、誰も盗もうとはしないものに限定されるが、一度引き受けた依頼はどんな困難なものでもやりとげるプロ中のプロ――それが怪盗ニックだ。本書にはそんな彼が日本を訪れる話や、足首を骨折しながらも盗みに挑む話、政府の依頼で動く話など、本邦初訳や単著初収録の作品を多数収めた。短編の魅力がふんだんにつまった傑作シリーズ、文庫版全集第3弾。解説=木村仁良


目次

「つたない子供の絵を盗め」
「家族のポートレイト写真を盗め」
「駐日アメリカ大使の電話機を盗め」
「きのうの新聞を盗め」
「消防士のヘルメットを盗め」
「競走馬の飲み水を盗め」
「銀行家の灰皿を盗め」
「スペードの4を盗め」
「感謝祭の七面鳥を盗め」
「ゴーストタウンの蜘蛛の巣を盗め」
「赤い風船を盗め」
「田舎町の絵はがきを盗め」
「サパークラブの石鹸(せっけん)を盗め」
「使用済みのティーバッグを盗め」



エドワード・D・ホック

アメリカの作家。1930年ニューヨーク州生まれ。1955年、雑誌にサイモン・アークもの第1作となる短編「死者の村」が掲載されデビュー。以降50年以上にわたり、短編ミステリの第一人者として活躍し続けた。サイモン・アーク、怪盗ニック・ヴェルヴェット、レオポルド警部やサム・ホーソーン医師など、多種多彩なキャラクターを起用して謎解きの醍醐味を満喫させる作風は本国でも高く評価され、2001年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)生涯功労賞を受賞したほか、数々の栄誉に輝いている。2008年没。