独立記念日を迎えたシンフルの町。だが新町長が宿敵シーリアとあっては、フォーチュンたち三人は祝賀ムードではいられない。そんなとき、湿地で爆発が発生。密造酒の製造所での事故かと思いきや、作られていたのは覚醒剤だと判明する。爆発の巻き添えで友人が負傷し怒りに燃えるアイダ・ベルとガーティと共に、フォーチュンは悪党探しにまっしぐら! 〈ワニ町〉シリーズ第六弾。解説=池澤春菜
ジャナ・デリオン
ルイジアナ州カルカシュー郡カーライスに生まれる。2006年に長編Rumble on the Bayouで作家デビュー。現在はテキサス州ダラスに住み、ルイジアナを主な舞台としたミステリのシリーズを複数執筆している。
島村浩子
(シマムラヒロコ )津田塾大学学芸学部卒業。翻訳家。訳書にアンドリューズ「庭に孔雀、裏には死体」、ジーノ「ジョージと秘密のメリッサ」、スローン「ペナンブラ氏の24時間書店」、デリオン「ワニの町へ来たスパイ」、ナゴルスキ「隠れナチを探し出せ」など多数。