売れない作家、フィンレイの朝は爆発状態だ。大騒ぎする子どもたち、請求書の山。だれでもいいから人を殺したい気分──でも、本当に殺人の依頼が舞いこむとは!レストランで執筆中の小説の打ち合わせをしていたら、隣席の女性に殺し屋と勘違いされてしまったのだ。依頼を断ろうとするが、なんと本物の死体に遭遇して……。本国で話題沸騰の、一気読み系巻きこまれサスペンス! 訳者あとがき=辻早苗
エル・コシマノ
アメリカの作家。2014年刊行のNearly Goneは国際スリラー作家協会のベストYA賞を受賞、アメリカ探偵作家クラブ賞ベストYA賞の最終候補となった。2021年刊行の初の一般向けミステリ『サスペンス作家が人をうまく殺すには』は、ニューヨーク公共図書館が選ぶ2021年ベストブックの一冊に選ばれた。その他の著作にFinlay Donovan Jumps the Gun(2023)などがある。現在は夫および2人の息子と共にバージニア州で暮らしている。
辻早苗
(ツジサナエ )翻訳家。大阪外国語大学英語科卒。リード『間違いと妥協からはじまる公爵との結婚』、ハチソン『蝶のいた庭』、コシマノ『サスペンス作家が殺人を邪魔するには』、ウィーヴァー『金庫破りときどきスパイ』など訳書多数。