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ガーナ出身でベルリンに住むコージョは不法残留者だ。ねぐらにしている空きビルの窓から、向かいのアパートで男が売春婦を殺す瞬間を目撃してしまった。強制送還を恐れているため通報はできない。おまけにふとした行動が原因で、容疑者として警察から追われることに。町を疾走し、逃げ続けながら友人たちと真犯人を捜す彼を、さらなる危機が襲う。緊迫感に満ちた追跡サスペンス! 訳者あとがき=北川和代
マックス・アンナス
1963年、ドイツ・ケルン生まれ。政治記者を経てフリーランスとなる。アフリカ文化に興味を持っていたことから、アフリカの映画やポップミュージックの製作などをおこない、映画祭のキュレーターもつとめた。2014年に南アフリカを舞台にしたミステリDie Farm(農場)を刊行。この作品は2015年ドイツ・ミステリ大賞第3位に輝いた。2016年刊行のDie Mauer(壁)では、2017年ドイツ・ミステリ大賞を受賞。最新作は2019年刊行のMorduntersuchungskommission(殺人捜査班)。