ニュージーランドの小さな町で人質事件が発生。民家に銃を持った男たちが立てこもったと知らされ、刑事ニックは現場に急行する。銃声をきっかけに狙撃班が銃弾を浴びせたところ、大爆発が! 機動隊が妻と娘たちを救出。爆発跡からギャング5人の死体が見つかるが、夫の姿はない。警察は犯人グループのひとりが夫を連れて逃亡したと考え、捜索を開始するが。意外性抜群の衝撃作。解説=村上貴史
フィン・ベル
1978年南アフリカ生まれ。法心理学の専門家として、南アフリカの裁判所や刑務所で被告人や受刑者の心のケアにあたっていた。その後ニュージーランドへ移住し、ウェリントンの刑務所で精神鑑定や受刑者のカウンセリングなどに従事する。2016年にパートナーとともに生活拠点を南島のダニーデンへと移し、専業作家としてのスタートを切る。2016年に『死んだレモン』(Dead Lemons(2019年にThe Killing Groundに改題))をAmazon Kindle ダイレクト・パブリッシングで発表し、ナイオ・マーシュ賞新人賞を受賞した。その他の著作にOne Last Kill(旧題Pancake Money)、Good Hot Hate(旧題The Easter Make Believers)などがある。
安達眞弓
(アダチマユミ )英米文学翻訳者。主な訳書にシュナイアー「暗号技術大全」、デイリー「閉ざされた庭で」、アフォード「闇と静謐」、ディルツ「悪い夢さえ見なければ」「ペインスケール」、ベル「死んだレモン」など。