トジタホン

閉じた本

ギルバート・アデア
青木純子


閉じた本

ジャンル
海外ミステリ > ミステリ
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:324ページ
初版:2009年12月11日

ISBN:978-4-488-15402-8
Cコード:C0197
文庫コード:M-ア-11-1

装画:亀井徹「花虫達」
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

事故で眼球を失った大作家ポールは、世間と隔絶した生活を送っていた。ある日彼は自伝執筆のため、口述筆記の助手として青年ジョンを雇い入れる。執筆は順調に進むが、ささいなきっかけからポールは恐怖を覚え始める。ジョンの言葉を通して知る世界の姿は、果たして真実なのか? 何かがおかしい……。彼の正体は? そしてやって来る驚愕の結末。ただの会話が、なぜこれほど怖いのか。会話と独白のみで綴られた、緊迫の異色ミステリ。訳者あとがき=青木純子/解説=村上貴史



ギルバート・アデア

1944年生まれ。イギリスの作家、批評家。小説『作者の死』、『ラブ&デス』、評論集『ポストモダニストは二度ベルを鳴らす――90年代文化論』などが既に紹介されている。他に『不思議の国のアリス』、『ピーターパン』等の続編や、映画評論も多い。


青木純子

(アオキジュンコ )

1954年東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。訳書に、K・モートン『忘れられた花園』、M・パヴィチ『風の裏側』、L・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』、B・S・ジョンソン『老人ホーム』、G・アデア『閉じた本』、A・クルミー『ミスター・ミー』、K・アトキンソン『世界が終わるわけではなく』、M・レヴィツカ『おっぱいとトラクター』他。