雇い主の車を乗り回し南仏を目ざした女が巻き込まれた事件。なぜ初めての地で誰もが彼女を知っているのか? そして発見された謎の死体……。鬼才ジャプリゾの傑作を新訳で。
セバスチアン・ジャプリゾ
フランスの作家。1931年生、2003年歿。著作に『寝台の殺人者』、『シンデレラの罠』(フランス推理小説大賞受賞)、『新車の中の女』、『殺意の夏』、(ドゥ・マゴ賞受賞)、『長い日曜日』(アンテラリエ賞受賞)などがある。
平岡敦
(ヒラオカアツシ )1955年生まれ。早稲田大学文学部卒業。中央大学大学院修了。現在中央大学講師。訳書にJ=C・グランジェ『クリムゾン・リバー』、F・カサック『殺人交叉点』、G・ルルー『オペラ座の怪人』(日仏翻訳文学賞受賞)ほか多数。