殺人課の刑事を引退して数十年。89歳になり、心身ともに弱っていく日々を過ごしているわたし、バック・シャッツ。ある日、ラジオ番組のプロデューサーから、インタビューの申し込みがあった。かつて逮捕して死刑執行が間近に迫る殺人犯が、わたしから暴力的に自白を強要されたと主張しているというのだ──。好評『もう年はとれない』のバック・シャッツ・シリーズ最新作登場! 訳者あとがき=野口百合子
ダニエル・フリードマン
メリーランド大学、ニューヨーク大学ロースクールに学ぶ。ニューヨークで弁護士として働くかたわら、2012年に『もう年はとれない』で作家デビューを果たし、マカヴィティ賞最優秀新人賞を受賞。同書は、「ハリー・ポッター」シリーズや「シャーロック・ホームズ」シリーズを手掛けた映画プロデューサー・脚本家のライオネル・ウィグラムにより映像化されることが決定している。
野口百合子
(ノグチユリコ )東京外国語大学英米語学科卒業。フリードマン「もう年はとれない」「もう過去はいらない」「もう耳は貸さない」、ボックス「発火点」「越境者」「嵐の地平」「熱砂の果て」、クリスティ「秘密組織」、パーキン「小鳥と狼のゲーム」など訳書多数。