著者デビュー後、十六年のあいだに書かれたノンシリーズ・ミステリ全作品を収録するファン垂涎・必携の作品集、二巻本その1。緊迫の倒叙ミステリ「運命の銀輪」など七編。
「運命の銀輪」
「見られていたもの」
「眠り猫、眠れ」
「ナイフの三」
「猫と死の街」
「闇ニ笑フ」
「幻の銃弾」
倉知淳
(クラチジュン )1962年静岡県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。93年、『競作 五十円玉二十枚の謎』への投稿を経て翌94年、『日曜の夜は出たくない』で本格的な作家デビューを飾る。以後、ユーモラスで親しみやすい作風ながら、ミステリとしての完成度にも妥協しない、高いクオリティの作品群を書き続けている。2001年、『壺中の天国』で第1回本格ミステリ大賞を受賞。他の著作に『過ぎ行く風はみどり色』『星降り山荘の殺人』『幻獣遁走曲 猫丸先輩のアルバイト探偵ノート』『ほうかご探偵隊』『片桐大三郎とXYZの悲劇』『皇帝と拳銃と』『世界の望む静謐』などがある。