判型:四六判仮フランス装
ページ数:254ページ
初版:2023年6月30日
ISBN:978-4-488-02021-7
Cコード:C0093
装画:丹地陽子
装幀:岩郷重力+T.N
高校生の小南通(こなみとおる)は、雨宿りに入った雑居ビルの喫茶店で名探偵≠ノ出会った──。探偵事務所、占いの館、古書店など、ビルに店を構える店子が喫茶店に持ち込む奇妙な謎の数々。日常に退屈していた小南は謎解きに挑むが、正解に辿り着くのは決まって喫茶店店主の娘、三津橋芹(みつはしせり)だった。
会社員の身辺を調べ回る偽探偵の目的、失踪した大学生の行方を日記だけを手がかりに捜す、古書に記された江戸時代の秘剣密室殺人の真相など、トリッキーな難問に挑む高校生コンビの推理と、店子たちのほろ苦い人生模様を描く連作短編集。
「名刺は語らない」
「日記の読み方」
「不死の一分」
「パック寿司とハムレット」
「名探偵の死角」
久青玩具堂
(ヒサオガングドウ )千葉県出身、在住。2010年、玩具堂名義の「なるたま?あるいは学園パズル」で第15回スニーカー大賞〈大賞〉を受賞。受賞作を改題したデビュー作『子ひつじは迷わない』がシリーズ化され、人気を博す。他の著作に『漂流王国』『探偵くんと鋭い山田さん』などがある。『まるで名探偵のような 雑居ビルの事件ノート』が久青玩具堂名義での初の著書。