第74回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門受賞

第21回本格ミステリ大賞小説部門受賞

セミカエル

蝉かえる

  【単行本版】

櫻田智也


蝉かえる

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
国内ミステリ > 連作短編集
レーベル
ミステリ・フロンティア

判型:四六判仮フランス装
ページ数:250ページ
初版:2020年7月10日

ISBN:978-4-488-02009-5
Cコード:C0093

装画:河合真維
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

●法月綸太郎、絶賛!「ホワットダニット(What done it)ってどんなミステリ? その答えは本書を読めばわかります」

ブラウン神父、亜愛一郎に続く、“とぼけた切れ者”名探偵である、昆虫好きの青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていた──。
16年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか? エリ沢が意外な真相を語る「蝉(せみ)かえる」。交差点での交通事故と団地で起きた負傷事件のつながりを解き明かす、第73回日本推理作家協会賞候補作「コマチグモ」など5編を収録。
注目の若手実力派・ミステリーズ!新人賞作家が贈る、絶賛を浴びた『サーチライトと誘蛾灯』に続く連作集第2弾。
著者あとがき=櫻田智也

*第2位『2021本格ミステリ・ベスト10』国内篇
*第9位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 国内篇
*第10位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 国内部門


目次

「蝉かえる」    
「コマチグモ」  
「彼方の甲虫」   
「ホタル計画」
「サブサハラの蠅」



櫻田智也

(サクラダトモヤ )

1977年北海道生まれ。埼玉大学大学院修士課程修了。2013年「サーチライトと誘蛾灯」で第10回ミステリーズ!新人賞を受賞。17年、受賞作を表題作にした連作短編集でデビュー。18年、同書収録の「火事と標本」が第71回日本推理作家協会賞候補になった。21年、『蝉かえる』で第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞。