ポイズンは、〈黒の湿地帯〉に浮かぶガル村の少女。父と継母と妹の4人で暮らしていた。ある日恐ろしい怪物が幼い妹をさらい、かわりに妖精の取替え子が残された。ポイズンは妖精王から妹を取り戻すべく、精霊獲りの男を旅の仲間に、住み慣れた村を出発した。行く手に次々現れる不思議と危険。持ち前の負けん気と機知でそれらを克服した彼女はようやく妖精王のもとにたどり着く。だが、それはまだ冒険のほんの始まりにすぎなかった! 本文挿絵=橋賢亀
クリス・ウッディング
1977年イングランド、レスター生まれ。C・S・ルイスやトールキン、オースン・スコット・カード、テリー・ブルックス等のSF作家やホラー作家に夢中になり、16歳で小説を書き始める。シェフィールド大学在学中(専攻は英文学)19歳で書いた第1長篇 Crashing が認められ、デビューを飾る。21歳でフルタイム作家となり、以降、かなりのペースで作品を発表し続けている。現在はロンドンに在住。日本のアニメも大好きで、また複数のバンドに所属して演奏したりもする。
渡辺庸子
(ワタナベヨウコ )法政大学(通信課程)日本文学科卒。訳書にジャクスン『丘の屋敷』、キーン《ナンシー・ドルー・ミステリ》シリーズ他多数。