判型:四六判仮フランス装
ページ数:314ページ
初版:2016年4月22日
ISBN:978-4-488-01791-0
Cコード:C0093
装画:おみおみ
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。
日々をだらだらと過ごす、十九歳のフリーターのぼく。ある日ぼくは、フリージャーナリストである、従兄のダイ兄ちゃんに呼び出される。《知性の窓》という怪しげな能力研究団体の取材に、協力してほしいというのだ。なぜなら、主宰者の娘であり、「生きた奇跡」として団体のシンボルに祭り上げられているのは、ぼくの幼馴染である未来だったからだ。後日、ぼくたちは人里離れた山奥にある、団体の研究所への潜入に成功。いわくありげな研究員や数々の自称能力者たちと出会い、未来とも再会する。しかし、研究所内の密室で、首を切断された死体が発見され……。横溝正史ミステリ大賞作家が描く、鋭利な青春本格ミステリ。
菅原和也
(スガハラカズヤ )1988年茨城県生まれ。2012年、『さあ、地獄へ堕ちよう』で第32回横溝正史ミステリ大賞を、史上最年少で受賞しデビュー。奇抜な舞台設定において、ストレートかつエッジの効いた本格ミステリを描く新鋭の著者。その他の著作に『CUT』『柩の中の狂騒』がある。