第7回本格ミステリ大賞小説部門受賞

シャドウ タンコウボンバン

シャドウ【単行本版】

道尾秀介


シャドウ【単行本版】

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
ミステリ・フロンティア

判型:四六判仮フランス装
ページ数:284ページ
初版:2006年9月29日

ISBN:978-4-488-01734-7
Cコード:C0093

装画:笹井一個
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

【第7回本格ミステリ大賞〈小説部門〉受賞】
人間は、死んだらどうなるの?――いなくなるのよ――いなくなって、どうなるの?――いなくなって、それだけなの――。その会話から3年後、凰介の母はこの世を去った。父の洋一郎と二人だけの暮らしが始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。夫の職場である医科大学の研究棟の屋上から飛び降りたのだ。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが……。父とのささやかな幸せを願う小学5年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは? 話題作『向日葵の咲かない夏』の俊英が新たに放つ巧緻な傑作!

*第3位『このミステリーがすごい!2007年版』国内編ベスト10
*第6位『2007 本格ミステリ・ベスト10』/国内ランキング
*第10位『週刊文春』「2006ミステリーベスト10」/国内部門



道尾秀介

(ミチオシュウスケ )

1975年東京都出身。2004年、長編『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。05年に発表した第2長編『向日葵の咲かない夏』で第6回本格ミステリ大賞候補、短編「流れ星のつくり方」で第59回日本推理作家協会賞候補に選出され、一躍脚光を浴びる。物語性豊かな作品世界の中に伏線や罠を縦横に張り巡らせる巧緻な作風を持つ。07年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、10年『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞、『光媒の花』で第23回山本周五郎賞、11年『月と蟹』で第144回直木賞を受賞。他の著書に『貘の檻』などがある。