ハンプティダンプティハヘイノナカ

ハンプティ・ダンプティは塀の中

蒼井上鷹


ハンプティ・ダンプティは塀の中

ジャンル
国内ミステリ > 連作短編集
レーベル
ミステリ・フロンティア

判型:四六判仮フランス装
ページ数:282ページ
初版:2006年12月25日

ISBN:978-4-488-01728-6
Cコード:C0093

装画:デン・ワバン・ジョー
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

鉄扉の閉まる重い音がした。7月某日午後3時ちょい過ぎ。おれが外の自由な世界から締め出された瞬間だった。――第1留置室の新入りとなったワイは、そこで4人の先客と出会う。デンさん、ノブさん、ハセモトさん、そしてマサカさん。案外みんなから親切に扱ってもらっているうち、ワイはハセモトさんが逮捕された事情を聞くことになり――(第1話「古書蒐集狂は罠の中」)
第1留置室で繰り広げられるおかしな謎解き合戦。必ず最後に真相に辿り着くのは、誰よりも胡散臭いマサカさん!? 留置場版日常の謎(?)など愉快な5編を収録した連作ミステリ。


目次

「古書蒐集狂は罠の中」
「コスプレ少女は窓の外」
「我慢大会は継続中」
「アダムのママは雲の上」
「殺人予告日は二日前」



蒼井上鷹

(アオイウエタカ )

1968年、千葉県生まれ。2004年に「キリング・タイム」で第26回小説推理新人賞を受賞してデビュー。同年発表の受賞第一短編「大松鮨の奇妙な客」で早くも日本推理作家協会賞にノミネートされる。05年、前記2作品を収録した作品集『九杯目には早すぎる』を刊行し、06年には初長編『出られない五人』を発表。