●大森望氏推薦――「こんなのあり? 衝撃の結末に茫然自失。だまされたと思って読んでください」
●坂木司氏推薦――「ひどいよ、ハインライン…。青春叩き潰し系の成長小説。軽く鬱だが、それがいい!」
恒星間ゲートを利用して未知の惑星に志願者を送りこみ、回収のときまで無事生きていられたら合格――これが上級サバイバル・テストだ。ハイスクール生のロッドは両親の猛反対を押しきって、十数名のクラスメイトとともにゲートをくぐった。事故で回収が不可能になることなど、露ほども知らずに……。生存のための長い長い闘いがはじまった。巨匠にこの1作ありと語られる名編登場! 解説=大森望
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R・A・ハインライン
1907年ミズーリ州生まれ。39年にSF作家としてデビュー。アーサー・C・クラーク、アイザック・アシモフと並んで絶大な人気を誇り、生涯に4度ヒューゴー賞を受賞している(56年刊『ダブル・スター』、59年刊『宇宙の戦士』、61年刊『異星の客』、66年刊『月は無慈悲な夜の女王』)。他にも『銀河市民』『夏への扉』『宇宙の孤児』『人形つかい』など、数多くの名作を著している。『宇宙の呼び声』『ルナ・ゲートの彼方』『ラモックス』など、ジュブナイルSFでも人気を博した。1988年没。
森下弓子
(モリシタユミコ )主訳書、タニス・リー「冬物語」「死霊の都」、メアリ・シェリー「フランケンシュタイン」、T・H・ホワイト「永遠の王」、デ・リント「リトル・カントリー」、ハインライン「ルナ・ゲートの彼方」「宇宙の呼び声」「ダブル・スター」。