天文学者ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。それほど天文に興味はないものの、家庭訪問医の加藤盤も参加の申し込みをしたところ、凄まじい倍率をくぐり抜け招待客のひとりとなる。この天体観測の集いへの応募が毎回驚くべき倍率になるのには、ある理由があった。滞在三日目、ひとりが死体となって海に浮かぶ。犯人は、この六人のなかにいる! 著者あとがき=久住四季
久住四季
(クズミシキ )1982年島根県生まれ。2005年、前年の第11回電撃小説大賞に投じた長編『トリックスターズ』が電撃文庫から刊行されデビューする。15年発表の『星読島に星は流れた』は、著者初の四六判単行本での作品刊行となった。ほかの著書に〈ミステリクロノ〉シリーズや『鷲見ヶ原うぐいすの論証』などがある。