ハルヲマツタニマデ

春を待つ谷間で

S・J・ローザン
直良和美


春を待つ谷間で

ジャンル
海外ミステリ > ハードボイルド
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
リディア・チン&ビル・スミス・シリーズ

判型:文庫判
ページ数:422ページ
初版:2005年8月31日

ISBN:978-4-488-15307-6
Cコード:C0197
文庫コード:M-ロ-3-6

装画:朝倉めぐみ
装幀:矢島高光


内容紹介

ある晩冬の日。中年探偵ビル・スミスは、いつもは休暇を過ごすために訪れる州北部の郡を、初めて仕事で訪れる。イヴという女性の依頼は、家から盗まれた品物を探すこと。どうやら警察が疑っているのは、酒場の主人トニーの弟で、以前から目をかけていたジミーのようだった。調査を開始して間もなく、ビルは死体を見つけ、家出少女捜しを頼まれ、何者かに襲われる……。ビルとリディアがマンハッタンを離れて、事件と取り組むシリーズ第6弾。訳者あとがき=直良和美



S・J・ローザン

1950年ニューヨーク生まれ。様々な職業を経て、90年頃から書き始めたミステリで、ふたりの私立探偵、中国系女性のリディア・チンと白人男性のビル・スミスを生み出し、94年に発表した『チャイナタウン』を第一作とする長編や多くの中短編で活躍させている。『ピアノ・ソナタ』『天を映す早瀬』でシェイマス賞、『どこよりも冷たいところ』でアンソニー賞、『冬そして夜』でMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長編賞を、「ペテン師ディランシー」でMWA最優秀短編賞を受賞するなど、現代を代表する私立探偵小説の書き手として高く評価されている。


直良和美

(ナオラカズミ )

東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。英米文学翻訳家。主な訳書、ローザン「チャイナタウン」「ピアノ・ソナタ」、フレムリン「泣き声は聞こえない」、デ・ジョバンニ「集結」、テイ「ロウソクのために一シリングを」など。