ニガイシュクエン

苦い祝宴

S・J・ローザン
直良和美


苦い祝宴

ジャンル
海外ミステリ > ハードボイルド
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
リディア・チン&ビル・スミス・シリーズ

判型:文庫判
ページ数:462ページ
初版:2004年1月30日

ISBN:978-4-488-15306-9
Cコード:C0197
文庫コード:M-ロ-3-5

装画:朝倉めぐみ
装幀:矢島高光


内容紹介

中華料理店で働く青年4人が、ある日突然そろって姿を消した。彼らが勤めていたのは、チャイナタウンの大物が経営する有名店。最近はじめられた組合活動をめぐって、店と対立があったらしいが、その程度のことで拉致されたり消されたりするはずもない。半ば強引に捜索の仕事を引き受けたリディアは、相次ぐ予想外の展開に翻弄される。《リディア・チン&ビル・スミス》シリーズ第5弾。



S・J・ローザン

1950年ニューヨーク生まれ。様々な職業を経て、90年頃から書き始めたミステリで、ふたりの私立探偵、中国系女性のリディア・チンと白人男性のビル・スミスを生み出し、94年に発表した『チャイナタウン』を第一作とする長編や多くの中短編で活躍させている。『ピアノ・ソナタ』『天を映す早瀬』でシェイマス賞、『どこよりも冷たいところ』でアンソニー賞、『冬そして夜』でMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長編賞を、「ペテン師ディランシー」でMWA最優秀短編賞を受賞するなど、現代を代表する私立探偵小説の書き手として高く評価されている。


直良和美

(ナオラカズミ )

東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。英米文学翻訳家。主な訳書、ローザン「チャイナタウン」「ピアノ・ソナタ」、フレムリン「泣き声は聞こえない」、デ・ジョバンニ「集結」、テイ「ロウソクのために一シリングを」など。