判型:文庫判
ページ数:474ページ
初版:2002年6月28日
ISBN:978-4-488-15305-2
Cコード:C0197
文庫コード:M-ロ-3-4
装画:朝倉めぐみ
装幀:矢島高光
【アンソニー賞最優秀長編賞受賞】
マンハッタンの建設現場で工具が頻繁に消え、さらにクレーンの操作係が失踪。疑わしい班長の素行調査を請け負ったビルは、レンガ工として覆面捜査を開始したが、すぐに工員が瀕死の重傷を負う。ピアノを愛する白人探偵と相棒リディアが事件の奥底に見たものとは。アンソニー賞最優秀長編賞に輝く、現代私立探偵小説第4弾!
S・J・ローザン
1950年ニューヨーク生まれ。様々な職業を経て、90年頃から書き始めたミステリで、ふたりの私立探偵、中国系女性のリディア・チンと白人男性のビル・スミスを生み出し、94年に発表した『チャイナタウン』を第一作とする長編や多くの中短編で活躍させている。『ピアノ・ソナタ』『天を映す早瀬』でシェイマス賞、『どこよりも冷たいところ』でアンソニー賞、『冬そして夜』でMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長編賞を、「ペテン師ディランシー」でMWA最優秀短編賞を受賞するなど、現代を代表する私立探偵小説の書き手として高く評価されている。
直良和美
(ナオラカズミ )東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。英米文学翻訳家。主な訳書、ローザン「チャイナタウン」「ピアノ・ソナタ」、フレムリン「泣き声は聞こえない」、デ・ジョバンニ「集結」、テイ「ロウソクのために一シリングを」など。