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判型:四六判上製
ページ数:280ページ
初版:2007年3月30日
ISBN:978-4-488-01224-3
Cコード:C0093
写真撮影:杉浦敏男+小濱麗子(NEXT)
オブジェ制作・装幀:柳川貴代+Fragment
過去に怯えながら瀟洒な館でひっそりと暮らす少女。過剰なまでに彼女を守ろうとする執事。そして頑なに作品の刊行を拒むミステリー作家。「額縁の中の男」と名乗る者による、連続少女誘拐殺人事件が勃発するなか、謎めいた彼らの秘密が少しずつ明かされる。張り巡らされた大量の伏線に、倉阪鬼一郎は何を仕掛けたのか? 幻想的な館を舞台に描かれた、詩情溢れる野心的本格ミステリ。
倉阪鬼一郎
(クラサカキイチロウ )1960年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。87年に短編集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社勤務等を経て、98年より専業作家となる。ミステリ、ホラー、幻想小説と、その作品分野は多岐にわたり、独特の作風を確立している。著作に『百鬼譚の夜』『赤い額縁』『田舎の事件』『無言劇』『騙し絵の館』など。翻訳家、俳人としても活躍。