フブキノサンソウ

吹雪の山荘

  【単行本版】

赤い死の影の下に

笠井潔岩崎正吾北村薫若竹七海法月綸太郎巽昌章


吹雪の山荘

ジャンル
国内ミステリ > 本格ミステリ
レーベル
創元クライム・クラブ

判型:四六判上製
ページ数:372ページ
初版:2008年1月25日

ISBN:978-4-488-01217-5
Cコード:C0093


装幀:SONICBANG CO.,


内容紹介

雪が降りしきる年末、山荘村の清沢郷に降り立ったフランス人教師ナディア・モガールたち。それぞれの思惑を胸に、山荘で新年を迎えようとするその時、幽霊山荘と呼ばれる場所で首なし死体が発見される。幽霊騒動も勃発し、謎は深まるばかり。のろわれた山荘の謎と、首なし殺人の真相をナディアたちは暴けるのか? ナディア・モガール、若竹七海、ブッキー、刈谷正雄、法月綸太郎……、あの有名キャラクターが総登場。豪華執筆陣の本格リレー・ミステリ、いよいよ刊行。



笠井潔

(カサイキヨシ )

1948年東京生まれ。74年渡仏し76年帰国。79年デビュー作『バイバイ、エンジェル』で角川小説賞を受賞。98年『本格ミステリの現在』編纂で日本推理作家協会賞受賞。2003年『オイディプス症候群』と『探偵小説論序説』で本格ミステリ大賞二部門(小説、評論・研究)同時受賞。著書に『哲学者の密室』『テロルの現象学』他多数。


岩崎正吾

(イワサキセイゴ )

1944年山梨県生まれ。87年『探偵の夏あるいは悪魔の子守唄』(旧題『横溝正史殺人事件』)でデビュー。主な著作に『探偵の冬あるいはシャーロック・ホームズの絶望』『風よ、緑よ、故郷よ』など。


北村薫

(キタムラカオル )

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。89年『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』が第44回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を、2006年『ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件』が第6回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を、09年『鷺と雪』が第141回直木賞を受賞。16年に第19回日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』『太宰治の辞書』『スキップ』『ターン』『リセット』『街の灯』『玻璃の天』『覆面作家は二人いる』『冬のオペラ』『盤上の敵』『語り女たち』『ひとがた流し』『いとま申して 『童話』の人びと』『謎物語 あるいは物語の謎』『ミステリは万華鏡』『詩歌の待ち伏せ』『北村薫のうた合わせ百人一首』『読まずにはいられない 北村薫のエッセイ』がある。


若竹七海

(ワカタケナナミ )

1963年東京都生まれ。立教大学卒。91年『ぼくのミステリな日常』 でデビュー。主な著作は『心のなかの冷たい何か』『依頼人は死んだ』『古書店アゼリアの死体』『猫島ハウスの騒動』『親切なおばけ』『バベル島』など。


法月綸太郎

(ノリヅキリンタロウ )

1964年島根県生まれ。京都大学卒。88年『密閉教室』でデビュー。2002年「都市伝説パズル」が第55回日本推理作家協会賞を、05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞。主な著書に『誰彼』『頼子のために』『一の悲劇』『ふたたび赤い悪夢』『二の悲劇』『法月綸太郎の新冒険』『キングを探せ』『ノックス・マシン』『挑戦者たち』が、評論では『謎解きが終ったら 法月綸太郎ミステリー論集』や〈法月綸太郎ミステリー塾〉がある。


巽昌章

(タツミマサアキ )

1957年三重県生まれ。ミステリの評論を中心に活躍する。2007年『論理の蜘蛛の巣の中で』で第60回日本推理作家協会賞、第7回本格ミステリ大賞を受賞。