判型:文庫判
ページ数:318ページ
初版:2012年12月21日
ISBN:978-4-488-57721-6
Cコード:C0197
文庫コード:F-ラ-3-21
装画:末弥純
装幀:矢島高光
カラルは悩んでいた。師ウルリッヒの死により、自らが正規の使節の務めをこなさねばならなくなったのだ。ヴァルデマールの女王、〈使者〉たち、そしての同盟国の使節に交じり、カース国を代表して発言し行動しなければならない。もともと補佐役の書記官であったカラルの意見など、誰も重んじてくれない。案の定、ハードーン国にいる〈東の帝国〉の軍隊を攻撃することに反対のカラルを、シン=エイ=インの使節が目の敵にしはじめた。訳者あとがき=山口緑
マーセデス・ラッキー
アメリカの作家。1950年生。1987年にデビューして以来、すでに50以上の長編を発表、ヴァルデマール国を中心とした壮大な異世界ファンタジイのシリーズが人気を博し、米国ファンタジイ界で女王の名にふさわしい地位を確立する。世界設定はそのままに、時代や主人公を変えながらおもに3部作仕様で書かれたサブシリーズは、総称して《ヴァルデマール年代記》と呼ばれ、多くのファンを獲得している。