●カール・ハイアセン――「いかれてる、でもすごいセンスだ」
カワイコちゃんと機上でよろしくやっていて大事故を起こした化粧品会社社長のお抱えパイロット、タック。免許を失い、人には言えないような傷を負って入院中の彼に、南の島から渡りに船の申し出があった。伝道医師がすべてを承知で、彼を雇ってくれるというのだ。アルアル島に辿りついた彼の任務の実体は何なのか? アルアル島の秘密とは? 『悪魔を飼っていた男』のムーアによる、全ページ抱腹絶倒の傑作ユーモア・ミステリ。カール・ハイアセン絶賛のムーアのセンスに乾杯! 訳者あとがき=青木純子
*第10位CSミステリチャンネル「闘うベストテン2006」/海外部門
青木純子
(アオキジュンコ )1954年東京生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。訳書に、K・モートン『忘れられた花園』、M・パヴィチ『風の裏側』、L・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』、B・S・ジョンソン『老人ホーム』、G・アデア『閉じた本』、A・クルミー『ミスター・ミー』、K・アトキンソン『世界が終わるわけではなく』、M・レヴィツカ『おっぱいとトラクター』他。