「空前絶後の作家」とラヴクラフトが讃嘆した怪奇小説の奇才C・A・スミス。そのあまたある短編のなかからとびきりの傑作をえりすぐった。涜聖を重ねる不死身の巨人とそれに立ち向かう若き学問の徒を描く、中世ゴシックの雰囲気に満ちた表題作をはじめ、全18編を収録。巨匠の織りなすアラベスクとグロテスクは、いかなる悪夢も及ばぬ恐怖と幻想の王国へ読者を連れ去るであろう。
「マルネアンの夜」
「アタマウスの遺言」
「聖人アゼダラク」
「アヴェロワーニュの獣」
「彼方からの光」
「死の顕現」
「氷の魔物」
「シレールの女魔法使い」
「土地神」
「柳のある風景」
「九番目の骸骨」
「イルーニュの巨人」
「ヒキガエルおばさん」
「はかりがたい恐怖」
「見えない街」
「余分な死体」
「夜の怪物たち」
「ユーヴォラン王の船旅」