20世紀最大の怪奇小説作家H・P・ラヴクラフト。彼を愛し、その作品に影響を受けたホラー作家は枚挙にいとまがない。彼の生誕100周年を祝し、高弟ロバート・ブロックをはじめ、F・ポール・ウィルスン、ブライアン・ラムレイら“遺産相続人”が集い、恐怖と奇想の物語13編を書き下ろした、現代の魔道書のごときアンソロジー! 序=ロバート・ブロック/扉裏作者紹介=尾之上浩司/解説=朝松健
レイ・ガートン「間男」
モート・キャッスル「吾が心臓の秘密」
グレアム・マスタートン「シェークスピア奇譚」
ブライアン・ラムレイ「大いなる“C”」
ゲイリー・ブランナー「忌まわしきもの」
ヒュー・B・ケイヴ「血の島」
ジョゼフ・A・シトロ「霊魂の番人」
チェット・ウィリアムスン「ヘルムート・ヘッケルの日記と書簡」
ブライアン・マクノートン「屍食姫メリフィリア」
ジーン・ウルフ「黄泉の妖神」
ゲイアン・ウィルスン「ラヴクラフト邸訪問記」
エド・ゴーマン「邪教の魔力」
F・ポール・ウィルスン「荒地」
夏来健次
(ナツキケンジ )1954年新潟県生まれ。主な訳書にスティーヴンスン『ジキル博士とハイド氏』、ホジスン『幽霊狩人カーナッキの事件簿』、レノルズ『人狼ヴァグナー』、編書に『英国クリスマス幽霊譚傑作集』、共編書に『吸血鬼ラスヴァン』などがある。
尾之上浩司
(オノウエコウジ )英米文学翻訳家。主な訳書にマシスン『ある日どこかで』、フォスター『スター・トレック――イントゥ・ダークネス』、ロス『ダーク・シャドウ――血の唇』、カークマン+ボナンジンガ『ウォーキング・デッド――ガバナーの誕生』ほか多数。