二千有余年を生きつづけた洞窟の女王は、若返るはずの生命の焔をあび、逆に恐るべき老齢の死体と化してしまった。女王の恋人レオは、生きかえると誓った女王の言葉を信じて、神秘の国チベットへと旅をつづけた。はたして女王とおぼしき女性と再会するが……。巨匠ハガードが奔放な想像力で描く『洞窟の女王』の続編! 山本耀也 画
H・R・ハガード
ヘンリー・ライダー・ハガード。イギリスの作家。1856年生まれ。1885年、 当時話題の 『宝島』 に対抗意識を燃やして書き上げたという第2作 『ソロモン王の洞窟』 で一躍人気作家の仲間入りをする。その成功に気をよくして 『洞窟の女王』 や 『二人の女王』 を発表、 物語作家としての名声を高めた。 着想の奇抜さと、 読むものをたちまち怪奇幻想の世界へひきずりこむ迫力は、 まさにその独壇場である。1925年歿。