『ソロモン王の洞窟』での夢が未ださめやらぬカーティス卿とアラン・クォーターメンらは、再び暗黒の大陸アフリカへと探険の旅に出る。苦難の末ようやく行き着いた秘境の奥には、美しい双子姉妹の女王の支配する王国があった……。巨匠ハガードが、その豊富な想像力で描きあげた会心の秘境冒険小説。『ソロモン王の洞窟』続編。本文イラスト=山本耀也
H・R・ハガード
ヘンリー・ライダー・ハガード。イギリスの作家。1856年生まれ。1885年、 当時話題の 『宝島』 に対抗意識を燃やして書き上げたという第2作 『ソロモン王の洞窟』 で一躍人気作家の仲間入りをする。その成功に気をよくして 『洞窟の女王』 や 『二人の女王』 を発表、 物語作家としての名声を高めた。 着想の奇抜さと、 読むものをたちまち怪奇幻想の世界へひきずりこむ迫力は、 まさにその独壇場である。1925年歿。