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定価:1,320円 (本体価格:1,200円)
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戦乱の室町時代、瀬戸内の海と島々を背景に、絢爛たる伝奇絵巻が開かれる。播州の太守赤松家と代官浦上家の確執に端を発し、両家の侍が京を駆ける狂騒の美女捜し。御家騒動には港に君臨する遊女かげろう御前、幻術を駆使して民を翻弄する幻阿彌法師、果ては謎に包まれし海龍王までが運命の糸を縺れさせる──。文豪が悠揚たる筆致で読者を誘う、永遠に終わることなき物語の愉楽。
谷崎潤一郎
(タニザキジュンイチロウ )1886年東京市生まれ。東京帝国大学在学中に「刺青」「少年」を発表、自然主義文学の潮流と一線を画す作家として文壇の寵児となる。同時に「途上」を始めとする探偵小説的趣向を具えた初期作品群は、江戸川乱歩らに影響を与える。旺盛な創作活動は小説に留まらず、日本文化に陰影の美を見出した『陰翳礼讃』、同題の後続作品を生み出した『文章読本』や『源氏物語』現代語訳など、その影響は計り知れない。文章表現の極致を志向した傑作『春琴抄』、失われていく日本文化を綴った大作『細雪』など日本近代文学史上重要な作品を数多く残す。1965年没。







