ミネソタ州ミネアポリスとセントポール。ツインシティと呼ばれるこのあたりの川沿いの洞窟で、今夜、死後の世界と交信できるという男のショーがテレビで生中継される。マジシャンのぼくの役どころは、そのインチキを暴くこと。それがうまくいった翌日、ぼくは警察に連れていかれる。件の男が殺され、ぼくが容疑者のひとりだというのだ……。ライトなミステリ・シリーズ第一弾。訳者あとがき=法村里絵
ジョン・ガスパード
ミネソタ州ミネアポリス生まれ。低予算映画を制作したり、映画に関する本を執筆したりしたのち、2013年にイーライ・マークス・シリーズ第一作の『マジシャンは騙りを破る』を発表。以後The Bullet Catch(2014)、The Miser’s Dream(2015)と順調にシリーズを展開。現在、妻と数匹の犬猫とともにミネアポリスに暮らす。