マルセイユ警察の警部が挑む女性連続惨殺事件。遺跡近くで発見された考古学者の遺体の近くには、謎の手形が描かれた紙片が……。近くでベテラン・ダイバーの溺死事件もあり、謎は深まる。
グザヴィエ=マリ・ボノ
1962年、フランス、マルセイユ生まれ。大学院で現代文学と歴史学を修めた後、テレビのドキュメンタリー番組のディレクターとして活躍。2002年に『狩人の手』で作家デビュー。ド・パルマ警部のシリーズを書き継ぎ人気を博す。2015年刊のノン・シリーズ作品“La dame de pierre”で2016年度最優秀フランス・ミステリ賞を受賞。『狩人の手』は、ミステリ・マニアがネット上で選ぶロンポル賞受賞作。
平岡敦
(ヒラオカアツシ )1955年生まれ。早稲田大学文学部卒業。中央大学大学院修了。現在中央大学講師。訳書にJ=C・グランジェ『クリムゾン・リバー』、F・カサック『殺人交叉点』、G・ルルー『オペラ座の怪人』(日仏翻訳文学賞受賞)ほか多数。