娘は、自分に巨額の財産があることも、両親は事故死したのではないということも知らなかった。ましてや、婚約者の狙いがその財産であることも、彼が自分の母親を殺害し、父にその罪をなすりつけた真犯人だということもまたわかってはいなかった。真相を知った青年は、彼女を救うため十七年前の殺人事件の証拠をつかもうとするのだが……。
シャーロット・アームストロング
アメリカの作家。1905年生、1969年歿。著作に『夢を喰う女』『あなたならどうしますか?』『毒薬の小壜』『サムシング・ブルー』『魔女の館』『始まりはギフトショップ』などがある。