LA空港のギフトショップに勤める普通の女の子と、不運にも石油王の三男坊として生まれてしまった青年。あまりにかけ離れた世界に住むこの二人が、ある殺人未遂事件を契機に、悪党どもと壮絶な争奪戦を演じることになる。めざすブツはただひとつ――豚の貯金箱! 女流サスペンスの名手がユーモアたっぷりに描く、とっておきの冒険物語。解説=小森収
シャーロット・アームストロング
アメリカの作家。1905年生、1969年歿。著作に『夢を喰う女』『あなたならどうしますか?』『毒薬の小壜』『サムシング・ブルー』『魔女の館』『始まりはギフトショップ』などがある。
藤村裕美
(フジムラヒロミ )國學院大學文学部卒業。英米文学翻訳家。主な訳書に、バークリー「ウィッチフォード毒殺事件」、ロラック「悪魔と警視庁」、「鐘楼の蝙蝠」、アームストロング「始まりはギフトショップ」、マクリーン〈名探偵オルコット〉シリーズなど。