サツイノメイキュウ

殺意の迷宮

パトリシア・ハイスミス
榊優子


殺意の迷宮

ジャンル
海外ミステリ > サスペンス
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:424ページ
初版:1988年7月22日

ISBN:978-4-488-22403-5
Cコード:C0197
文庫コード:M-ハ-7-3



内容紹介

美しい妻をともない、警察の追求を逃れてアメリカから冬のギリシアにやってきた詐欺師チェスターと、暗い影を背負った青年ライダル。彼らがアテネの街角で出会ったところから、悲劇の幕は切って落とされた。尋問に訪れた地元の刑事を殺し、クレタ島に脱出した三人を待ち受けていたのは? 一九六四年度英国推理作家協会賞受賞の傑作。

*映画『ギリシャに消えた嘘』(2015年/ホセイン・アミニ監督)原作



パトリシア・ハイスミス

1921年アメリカ、テキサス州生まれ。1950年刊行の第一長編『見知らぬ乗客』がアルフレッド・ヒッチコックの手で映画化され、一躍有名作家となる。1955年刊行の『太陽がいっぱい』でフランス推理小説大賞を、1964年刊行の『殺意の迷宮』で英国推理作家協会(CWA)賞を受賞した。短編の形でも数多くの傑作を発表し、サスペンス、クライムストーリイの巨匠として現在も世界中に読者を得ている。2022年には著者の執筆経験に基づく小説指南者である『サスペンス小説の書き方 パトリシア・ハイスミスの創作講座』がフィルムアート社から邦訳刊行され話題となった。1995年没。