ロンドンの警察官ビッシュは、娘の参加したバスツアーのバスがフランスで爆破されたと連絡を受ける。娘は無事だったが死傷者多数。さらにツアー参加者のひとりが、かつて23人を殺害した爆弾犯の孫だと判明する。その17歳の少女ヴァイオレットは、事情聴取のあとでツアー参加者の少年と姿を消してしまい、ビッシュは彼女たちの行方を追うが……。謎に満ちた追跡サスペンス! 訳者あとがき=小林浩子
メリーナ・マーケッタ
オーストラリア生まれ。高校で英語や歴史を教えながら執筆活動を行い、1992年に『アリブランディを探して』で作家デビューした。同作は、オーストラリア児童図書賞をはじめ数々の賞を受賞し、映画化もされ人気を博す。Saving Francesca (2003)でもオーストラリア児童図書賞を受賞し、On the Jellicoe Road(2006)では全米図書館協会マイケル・L・プリンツ賞を受賞した。主にヤングアダルト小説の分野で活躍しており、2016年刊行の『ヴァイオレットだけが知っている』は、著者の初めての一般向けミステリ。著作は20か国以上で出版されている。