五年前に失踪したエレイン生存情報に、ロザンナは急遽現地に駆けつけたが、エレインのパスポートを持つその女性は、まったくの別人だった。どうやって彼女はパスポートを手に入れたのか? エレイン失踪で疑われ、人生を狂わされた弁護士にロザンナは惹かれ始め、彼の無実を証明することに熱中する。真実はどこにあるのか? 最後の最後にあなたを待つのは、震えるほどの衝撃だ。訳者あとがき=浅井晶子
シャルロッテ・リンク
1963年ドイツのフランクフルト生まれ。大学進学前、19歳で歴史小説家としてデビュー。大学では法学を学ぶ。1999年刊行の『姉妹の家』で初めて「シュピーゲル」誌のベストセラー・リストに。以後、今日までベストセラーを連発し、国民的作家として活躍を続けている。
浅井晶子
(アサイショウコ )1973年大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程単位認定退学。訳書にJ・W・タシュラー『誕生日パーティー』、C・リンク『失踪者』、『裏切り』等多数あり。J・エルペンベック『行く、行った、行ってしまった』で2021年度日本翻訳家協会翻訳特別賞受賞。