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イングランドのヨークシャーにあるスタンバリー・ハウスという古い屋敷。登場人物のひとりが祖父から相続したその屋敷に、仲のよいドイツ人の三家族が集まり楽しい休暇を過ごしていた。そこに現われた謎の男が、自分にも屋敷の相続権があると主張する。彼は何者なのか? 楽しいはずの休暇に怪しい影がさしたと思ううちに、さらにとんでもない事件が……。三組の家族のうちの五人が惨殺死体となって発見されたのだ。いったい何が?
シャルロッテ・リンク
1963年ドイツのフランクフルト生まれ。大学進学前、19歳で歴史小説家としてデビュー。大学では法学を学ぶ。1999年刊行の『姉妹の家』で初めて「シュピーゲル」誌のベストセラー・リストに。以後、今日までベストセラーを連発し、国民的作家として活躍を続けている。
浅井晶子
(アサイショウコ )1973年大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程単位認定退学。訳書にJ・W・タシュラー『誕生日パーティー』、J・エルペンベック『行く、行った、行ってしまった』、C・リンク『失踪者』等多数あり。2021年度日本翻訳家協会翻訳特別賞受賞。