テムズ川に浮いた射殺死体は、詐欺師の疑いがあるアメリカ人のものだった。またも難事件を押しつけられたウィザースプーン警部補は、被害者の会社の大株主に捜査の的を絞る。もちろん、家政婦のジェフリーズ夫人たちも、こっそり行動を始めていた。今回の目的はふたつ。殺人事件の解決と、警部補が導入した極端な“家計費節約計画”の撤回である! 使用人探偵団シリーズ第4弾。訳者あとがき=田辺千幸
エミリー・ブライトウェル
アメリカの作家。1948年ウェストバージニア州生まれ。本名シェリル・ランハム・アーガイル(Cheryl Lanham Arguile)。90年にサラ・テンプル名義で書いたロマンス小説Kindred Spiritsにより作家デビューを果たす。93年には初のミステリ小説として、ブライトウェル名義でジェフリーズ夫人シリーズ第一作となる『家政婦は名探偵』を発表。シリーズは広く人気を博し、以降毎年新作が刊行されている。ほかにもシェリル・ランハム名義ではヤングアダルト小説を執筆するなど、複数のペンネームを使い分けて活動している。