ロンドンから車で2時間ほどの町の森で、女性の死体が発見された。爪にマニキュアで“偽善者”という言葉を書かれて──。取材に向かったのは、ニュースキャスター職から外されたばかりのBBC記者のアナ。捜査するのは、地元警察の警部ジャック。彼らによって語られる事件の様相は、なぜか微妙に食い違い……。予想外の展開とどんでん返しが待ち受ける、第一級のサスペンス! 解説=三橋暁
アリス・フィーニー
BBCで15年間、記者やプロデューサーとして勤務したのち、2017年に『ときどき私は嘘をつく』でデビュー。同書は20以上の言語に翻訳され、ベストセラーとなった。現在はロンドン近郊のサリー州で夫と愛犬と暮らす。
越智睦
(オチムツミ )東京外国語大学卒。英米文学翻訳家。訳書にフィーニー『彼と彼女の衝撃の瞬間』、ブランドン『書店猫ハムレットの跳躍』、アレグザンダー『ビール職人の醸造と推理』、ブルーム『モリーズ・ゲーム』などがある。